5月20日の日記

2004年5月20日 日常
第2話「動き出した運命」(6)


勇一郎は、ゆっくり呟いた。

・・・なぜだろう?
すごく、懐かしい気持ちが込み上げてくる・・・。

「ほいじゃ、とっととお宝を頂戴して帰るとすっか。」
司は、セキュリティカードを拾った。
「そういや勇一郎。さっき、ひとりで何ブツブツ言ってたんだ?」
「え?」
「ほら、なんか攻撃しなかっただのなんだの、言ってたじゃなーか。」

・・・司には、シエルクレの声が聞こえていなかった・・・?

それなら、話が噛み合わないのも納得がいく。
でも、どうして自分だけ?
疑問は、尽きない。
「勇一郎?」
呼ばれて、ハッとした。
「い、いや、ちょっとね。」
曖昧に答えた。
「ふ〜ん・・・まぁ、いいや。そんなことより、早く奥に行こうぜ。」
「う、うん。」
ふたりは、奥の方へ進んだ。
重い鉄の扉をふたりがかりで押し、中に入る。
中には、ガラスでもプラスチックでもない特殊な金属でできた、カプセルがあった。
遺跡では、財宝はカプセルの中に安置されている。
守護魔を倒すことによって入手できる、セキュリティカードがなければ、カプセルは解除できない。
綺麗な宝石が、カプセルの中でフワフワと浮かんでいた。
白がかった水色。
空の一部分を、勾玉(まがだま)の形に切り取ったようだ。
カプセルのセキュリティに、カードを差し込む。
ピピッと電子音が聞こえ、カプセルが開いた。
「勇一郎、取れよ。」
「え、司は?」
「今回、守護魔を倒したのは、お前だ。ほら。」
ポンッと司に背中を押され、勇一郎は前に歩み出た。
近寄って、両手で包むように宝石を取る。
指が触れた、その直後だった。

『・・・ラグナロク・・・。』

「え?」
誰かの声。それも、ひとりではない。
複数・・・軽く、10人は超える。
『混沌ノ時代二舞イ降リシ、空ノ翼ヲ持ツ天使ヨ・・・。』
「だ、誰だ?」

・・この部屋には、僕と司しかいないのに・・・。

『サア、解キ放テ。ソノ身二宿ス、運命トイウ名ノ輝キヲ。』
「運命・・・うわぁっ!」
声がやんだかと思うと、宝石がまばゆいほどの光を放った。
目がくらみ、視界が白くなって何も見えない。

回り始めた歯車は、もはや誰にも止められない。


To be continued!


あー・・・長かった第2話も、これにて終了。
さて、次のお話はArkサイドではなく、違う方々の視点になります。

なんか、今日はみんなネガティブでした。
いろいろたまってるんだね・・・みんな。私は、まだ幸せ者なのでしょうか・・・。
台風が上陸してほしいな、と願ってはいるものの無理っぽいです(汗)
だる〜い・・・(たぶん)某地学の先生が言った通りじゃんよ!
・・・まぁ、私は電車組だから、多少の時間の遅れは出るだろうし。明日はダンスの朝練ないし。

・・・英語のテストはあるけどね(うわぁ)

今夜は、ゆっくりできそうです。

最近、オフラインでちょいと子供っぽい漫画を描いているせいか子供向けのアニメや漫画にばかり目がいってしまう、最近の自分(ヲイ)
ダメだ自分!もうダメだ!!
うわぁ〜・・・こんなのが普通に学生やってていいのかなぁ〜・・・。

では、また次回!!

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