「Mr.FULLSWING」についての分析〜伝説を受け継いだふたり〜
2005年1月29日昨日書くはずだったのに、オフが忙しかったのでできませんでした。どうも、輝花です。
さて、予定としては、今日はキャラ考察その1〜猿野&子津〜です。このふたりの場合、明日の方がノリノリで考察できるのでしょうが、そうなるとネタバレが多くなってしまうので、今日やっちゃいます。
では、まずは主人公からいきましょうか。
猿野天国〜伝説の再臨を示した男〜
前回話した通り、猿野は「スラムダンク」の桜木花道と同じ、典型的なド素人主人公タイプです。彼の一振りで、「Mr.FULLSWING(以下ミスフル)」という漫画が動き出しました。
明るく情に厚い、十二支野球部のムードメーカーです。しかし、普通ならば慕われる性格の彼ですが、残念ながら変態的な面があるため、頼りにされながらも酷い扱いを受けています。
試合中の彼は、その持ち前のパワーと勝負強さで新生十二支のクリーンナップを務めています。カーブなどの緩急が苦手だったりしますが、その一振りは長打を期待させ、頼りになります。ただ、守備面では荒削りな部分があり、エラーになることもしばしば。打球がサードに飛んでいく度、見ている側はハラハラと心配してしまいます。
猿野天国は、当初スポーツ漫画の主人公とは思えませんでした。連載開始1ページ目から、中学からの友達と女子更衣室を覗くなど、主人公らしからぬ行動が目立ったため、個人的な意見としてはどうも好きになれませんでした。最近は、大分高校球児らしくなってきましたが。
彼はある意味、主人公としては理想的です。その破天荒な行動力は人を惹きつけ、読者が世界に入りやすくなっているのです。読者が感じている考えや想いを、猿野が代弁することによって共感を呼びます。
そして何より、彼のここぞという時の行動は、見るものをスカッとさせます。武軍戦での、交代直後のホームラン。あれを見て「よくやった猿野!!」と思わずガッツポーズしてしまった人も、少なくないのでは?
彼の魅力はこれだけではありません。まだコミックスには載っていない話のことになるのですが、彼の仲間を想う気持ちは、恐らく十二支で一番でしょう。仲間を助けるために、捨て身の行動に出ることもあります。普段がスケベだったりするだけに、仲間のために土下座する姿は涙を誘います。彼に触発されたように、他の部員を頭を下げ始めたことから、彼には人を率いる素質があることが覗えます。
彼が人気投票で連続1位を獲得しているのは、この仲間を想う気持ちに好感を持った人が多いからでもあるでしょう。
結論。十二支期待の1年スラッガーは、変態ながらも明るく仲間想いなムードメーカー。主人公として最高の逸材。
では、次は猿野の親友・子津っちゅーの分析に移ります。贔屓目で見ることはしませんので、ご安心を。
子津忠之介〜純真でひたむきな『燕』〜
スポーツ漫画には、必ずと言っていいほど『親友』のポジションにつくメインキャラクターが出てきます。ミスフルにおいて、そのポジションを獲得したのは彼、子津忠之介です。
入部試験では、落ちこぼれの寄せ集めだったB組を、投手として軍師として、猿野と共に勝利に導きました。2・3年連合軍との戦いにおいても、サイドスローに転向して好投しました。
真面目で素直、その裏表のない笑顔は、彼の心根の美しさをそのまま表しているかのよう。普段は温厚で優しい子津ですが、さすがにおふざけが過ぎるとキレてしまうようで、番外編では思わず猿野を景品の車でひいてしまうという・・・。やはり彼も人間だったようで。
猿野のツッコミ役として、ストッパー的な役割も果たしています。みんなが呆れる中、ただひとりちゃんと突っ込んでくれますし。ツッコミがいないボケほど悲しいものはないですから。
当初、投手としてはどこにでもいるような凡庸ピッチャーでしたが、監督にバッター転向を勧められた悔しさをバネに、サイドスローにフォーム変更したことから、周囲の見る目が変わります。打者としては、やはりさすが投手と言うべきか。相手の采配を読むのがとても上手いです。下半身が犬飼や鹿目と比べても強靭なため、打力は一級品。
そのことを見込まれ、羊谷監督指導の下、今では希少価値のあるアンダースローピッチャーに。落ちこぼれから、活躍を期待される選手にまで成長しました。
子津は、ミスフルが野球漫画として成り立つために必要な存在です。猿野や犬飼など、各部門で天才的な才能を持つ人ばかりでは、それこそ野球漫画としては面白みのないものになってしまいます。子津のような、特に目立った面のない凡人も、必要となってくるのです。
そして、彼の諦めない心には惹かれるものがあります。2・3年連合軍での試合で滅多打ちにあい、マウンドを降りざるを得なくなった子津。犬飼から猿野たちに告げられたのは「この試合で投手として結果が出なければ、子津がマウンドに登ることは2度とない。」
誰にもそのことを言わず、たったひとりでその重責に耐え続けた子津。人知れず泣いていた彼の姿に、涙した人もいるのではないでしょうか?
レギュラーが発表された後、アンダースロー習得のためにひとり猛特訓し、手がボロボロになってもやめることはありませんでした。いつでも、投げ出すことはできたのに。
どんな困難が立ちはだかっても挫けず、頑張り続ける彼。読者の誰もが彼の幸せを願い、応援したくなってしまう。犬飼ほどルックスがいいわけでもなく、猿野ほど目立った激しい性格ではない彼が、人気投票で上位を獲得しているのは、ここからだと思います。
結論。純真無垢、一途な心のアンダースロー投手。親友と共に、十二支の栄光を導く一羽の『燕』
・・・ひ、贔屓になってませんよね?さて、次回は予定では犬飼&辰羅川の考察をしていきたいと思います。今回の考察についてのご意見・感想をメールで受け付けたいと思います。掲示板・web拍手にはやめてください。よほどボロクソになじられない限り怒ったりしないので、お気軽にどうぞv
では、また次回!!
さて、予定としては、今日はキャラ考察その1〜猿野&子津〜です。このふたりの場合、明日の方がノリノリで考察できるのでしょうが、そうなるとネタバレが多くなってしまうので、今日やっちゃいます。
では、まずは主人公からいきましょうか。
猿野天国〜伝説の再臨を示した男〜
前回話した通り、猿野は「スラムダンク」の桜木花道と同じ、典型的なド素人主人公タイプです。彼の一振りで、「Mr.FULLSWING(以下ミスフル)」という漫画が動き出しました。
明るく情に厚い、十二支野球部のムードメーカーです。しかし、普通ならば慕われる性格の彼ですが、残念ながら変態的な面があるため、頼りにされながらも酷い扱いを受けています。
試合中の彼は、その持ち前のパワーと勝負強さで新生十二支のクリーンナップを務めています。カーブなどの緩急が苦手だったりしますが、その一振りは長打を期待させ、頼りになります。ただ、守備面では荒削りな部分があり、エラーになることもしばしば。打球がサードに飛んでいく度、見ている側はハラハラと心配してしまいます。
猿野天国は、当初スポーツ漫画の主人公とは思えませんでした。連載開始1ページ目から、中学からの友達と女子更衣室を覗くなど、主人公らしからぬ行動が目立ったため、個人的な意見としてはどうも好きになれませんでした。最近は、大分高校球児らしくなってきましたが。
彼はある意味、主人公としては理想的です。その破天荒な行動力は人を惹きつけ、読者が世界に入りやすくなっているのです。読者が感じている考えや想いを、猿野が代弁することによって共感を呼びます。
そして何より、彼のここぞという時の行動は、見るものをスカッとさせます。武軍戦での、交代直後のホームラン。あれを見て「よくやった猿野!!」と思わずガッツポーズしてしまった人も、少なくないのでは?
彼の魅力はこれだけではありません。まだコミックスには載っていない話のことになるのですが、彼の仲間を想う気持ちは、恐らく十二支で一番でしょう。仲間を助けるために、捨て身の行動に出ることもあります。普段がスケベだったりするだけに、仲間のために土下座する姿は涙を誘います。彼に触発されたように、他の部員を頭を下げ始めたことから、彼には人を率いる素質があることが覗えます。
彼が人気投票で連続1位を獲得しているのは、この仲間を想う気持ちに好感を持った人が多いからでもあるでしょう。
結論。十二支期待の1年スラッガーは、変態ながらも明るく仲間想いなムードメーカー。主人公として最高の逸材。
では、次は猿野の親友・子津っちゅーの分析に移ります。贔屓目で見ることはしませんので、ご安心を。
子津忠之介〜純真でひたむきな『燕』〜
スポーツ漫画には、必ずと言っていいほど『親友』のポジションにつくメインキャラクターが出てきます。ミスフルにおいて、そのポジションを獲得したのは彼、子津忠之介です。
入部試験では、落ちこぼれの寄せ集めだったB組を、投手として軍師として、猿野と共に勝利に導きました。2・3年連合軍との戦いにおいても、サイドスローに転向して好投しました。
真面目で素直、その裏表のない笑顔は、彼の心根の美しさをそのまま表しているかのよう。普段は温厚で優しい子津ですが、さすがにおふざけが過ぎるとキレてしまうようで、番外編では思わず猿野を景品の車でひいてしまうという・・・。やはり彼も人間だったようで。
猿野のツッコミ役として、ストッパー的な役割も果たしています。みんなが呆れる中、ただひとりちゃんと突っ込んでくれますし。ツッコミがいないボケほど悲しいものはないですから。
当初、投手としてはどこにでもいるような凡庸ピッチャーでしたが、監督にバッター転向を勧められた悔しさをバネに、サイドスローにフォーム変更したことから、周囲の見る目が変わります。打者としては、やはりさすが投手と言うべきか。相手の采配を読むのがとても上手いです。下半身が犬飼や鹿目と比べても強靭なため、打力は一級品。
そのことを見込まれ、羊谷監督指導の下、今では希少価値のあるアンダースローピッチャーに。落ちこぼれから、活躍を期待される選手にまで成長しました。
子津は、ミスフルが野球漫画として成り立つために必要な存在です。猿野や犬飼など、各部門で天才的な才能を持つ人ばかりでは、それこそ野球漫画としては面白みのないものになってしまいます。子津のような、特に目立った面のない凡人も、必要となってくるのです。
そして、彼の諦めない心には惹かれるものがあります。2・3年連合軍での試合で滅多打ちにあい、マウンドを降りざるを得なくなった子津。犬飼から猿野たちに告げられたのは「この試合で投手として結果が出なければ、子津がマウンドに登ることは2度とない。」
誰にもそのことを言わず、たったひとりでその重責に耐え続けた子津。人知れず泣いていた彼の姿に、涙した人もいるのではないでしょうか?
レギュラーが発表された後、アンダースロー習得のためにひとり猛特訓し、手がボロボロになってもやめることはありませんでした。いつでも、投げ出すことはできたのに。
どんな困難が立ちはだかっても挫けず、頑張り続ける彼。読者の誰もが彼の幸せを願い、応援したくなってしまう。犬飼ほどルックスがいいわけでもなく、猿野ほど目立った激しい性格ではない彼が、人気投票で上位を獲得しているのは、ここからだと思います。
結論。純真無垢、一途な心のアンダースロー投手。親友と共に、十二支の栄光を導く一羽の『燕』
・・・ひ、贔屓になってませんよね?さて、次回は予定では犬飼&辰羅川の考察をしていきたいと思います。今回の考察についてのご意見・感想をメールで受け付けたいと思います。掲示板・web拍手にはやめてください。よほどボロクソになじられない限り怒ったりしないので、お気軽にどうぞv
では、また次回!!
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